2005年
2005年1月12日
ミネベア株式会社
光センシング方式による6軸力センサを開発
当社ミネベアは、光センシング方式を採用した、コストパフォーマンスに優れた6軸力センサを開発しました。
本製品は、東京工業大学の広瀬茂男 教授 及び 米田完 助教授が共同保有されている特許(非線形校正アルゴリズム)を用い、センシング部分に小型軽量化を可能とするミネベア独自の光学技術を採用している他、ミネベアが長年の計測機器の開発・製造で培って来た回路技術により、外部増幅回路に頼らずセンサ内部に高速演算処理回路を持たせた画期的な製品です。
6軸力センサは、3軸方向の力と偶力を検出するセンサであり、多関節ロボット等に搭載されております。
ロボットは、産業用機器の他介護・医療関係の機器を含めて人間社会をサポートする不可欠な機器として需要が益々高まってくると考えられています。同時により小型軽量化と低価格化が求められてきます。
ミネベアは、このような市場のニーズに応えてゆく製品として光センシング方式を用いた6軸力センサを開発をしました。
サンプル供給体制が整い、ロボット関連企業、大学研究機関 並びに、介護/福祉関連企業に製品紹介及び、サンプル供給活動を開始しました。また、2005年2月から本格的販売活動に入る予定です。
本開発製品の特長をまとめると以下の通りとなります。
1.光センシング方式による小型軽量化 と 低価格化を実現しました。
2.センサ内部に高速DSpを搭載して、干渉補正、ディジタルフィルタを実施しています。(注1)
4.外部電源を用いずに、最大4個のセンサ接続が可能です。
〈仕様〉
容量 | 220 N、100 N、50 N |
許容過負荷 | 150 %R.O. (注3) |
限界過負荷 | 200 %R.O. |
精度 | 5 %(非直線性、ヒステリシス、繰り返し性、相互干渉を含む) |
許容温度範囲 | -10 ℃ to 60 ℃ |
ゼロ点の温度影響 | ±0.2 %R.O./℃ |
出力の温度影響 | ±0.2 % R.O./℃ |
外形寸法* | |
ケーブル | 標準5 m |
以上
(注1) | DSp: | Digital Signal processor の略であり、「高速なディジタル信号処理専用のマイクロプロセッサ」を意味する。 |
干渉補正: | 1軸毎に力を加えた時の、他軸のゼロ点変動分の定格に対する割合を補正する機能。 | |
(注2) | pCI: | パソコン内部の各パーツ間を結ぶバス(データ伝送路)の規格。 |
(注3) | R.O.: | 定格出力(Rated Output)の略であり、定格負荷出力から無負荷出力を差し引いた値。スパンと呼ぶ事も有る。 |
6軸力センサに関する詳細は、弊社計測機器事業部のサイトをご覧ください。
<お問い合わせ先>
ミネベア株式会社
総合企画部広報・IR室
広報担当:石河 正樹(いしかわ まさき)
〒153-8662
東京都目黒区下目黒1-8-1 アルコタワー19階
TEL:03-5434-8637
FAX:03-5434-8607
E-Mail:mishikaw@minebea.co.jp
URL:http://www.minebea.co.jp/
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。製品または商品の仕様変更・販売終了等により、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。