2000年
2000年12月7日
ミネベア株式会社
ミネベア音響株式会社 弊社一関工場の技術センター(山梨県)への集約について
弊社一関工場は東山工場の時代も含め、長きにわたり各種トランスの製造販売を行って参りました。 しかし近年は、中国などの東南アジア諸国で生産されたトランスが非常に安価で輸入され、弊社の顧客に対しても売込攻勢をかけられるなど価格競争面で苦戦を強いられ、受注の減少傾向に歯止めがかからない状況になっています。
この間これに対応すべく、東山の2工場を一関に集約して一貫生産体制を敷き、一関工場で受注できる製品の開発をし、また不採算機種を海外の量 産工場に移管するなど、種々業績改善策を試みて参りましたが、市場価格の低下のスピードは予想以上であり、一関工場の生産規模を維持することは困難な状況であります。
このままでは、トランス事業全体の存続さえ不可能となってしまいますので、今回次のような再建策を講じ、今後の業績の改善をはかることに致しました。
すなわち、本年12月を目処に一関生産の大部分を海外工場に移管し、どうしても国内で対応せざるを得ない機種を技術センターで少量生産する。 また、可能な限り一関の人員を技術センターに移動し、タイ工場などの海外生産指導、国内少量生産への従事及び他部門への人材活用などを行うという内容です。
しかし、少なくとも半数以上の人が諸事情により移動が困難と考えられますので、これらの人に対しては会社都合による内容にて退職条件の優遇措置を講じるとともに、行政など関係機関にもお願いして再就職活動の支援に最大限努力する所存です。 現在、組合とは最終合意を以って集約に着手する方向で交渉をしているところです。
また、今年度既に着手しております土壌・地下水の浄化に関しては、一関工場を技術センターに集約統合した後も、一関工場及び金ヶ崎町有地ともに、会社として責任を持って継続して進めて参ります。 集約が完了する迄の一切の対応は工場長の氏家(正)と総務課長の榊(副)が責任者となり進めて参りますが、以後は技術センターにて責任者を決めて対応することに致します。
以上
ミネベア音響株式会社
代表取締役社長 深渡瀬 俊史
Tel:03-5434-8627
Fax:03-5434-8633
(連絡先)
一関工場長 氏家 満
岩手県一関市山目町2丁目12番9号
Tel:0191-31-3400
Fax:0191-31-3425
ミネベア音響株式会社
設 立 : | 平成3年7月1日 |
---|---|
主要事業内容 : | トランス及びスピーカの製造販売 |
資 本 金 : | 4億8,100万円 |
売 上 規 模 : | 平成12年3月期 87億円 内、トランス部門18億円(一関工場生産分7億円) |
代表取締役社長 : | 深渡瀬 俊史 |
本 社 : | 東京都目黒区下目黒1-8-1 |
事 業 所 : |
事業所名 | 住 所 | 事業内容 | 従業員 |
---|---|---|---|
一関工場 | 岩手県一関市 | トランス製造 | 96人 |
技術センター | 山梨県中巨摩郡玉穂町 | トランス・スピーカ技術開発 | 84人 |
沿 革 |
昭和40年 5月 北斗音響(株)一関工場としてスピーカ生産開始 昭和57年 6月 41年7月より東山でトランスの生産を行っていた(株)ハタ通信機製作所と合併しミネベア電子(株)発足 昭和59年11月 山梨県のオーディオリサーチ(株)(現技術セン ター)と合併しエヌ・エム・ビーオーディオリサーチ(株)発足 平成 3年 7月 エヌ・エム・ビーオーディオリサーチ(株)より事業を継承し、ミネベア音響(株)として発足 平成 7年10月 一関工場でのスピーカ生産を中止 平成11年 3月 トランス生産工場である東山の2工場を一関へ移転・集約 |
ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。製品または商品の仕様変更・販売終了等により、最新の情報と異なる場合がございますので、ご了承ください。