2023年

2023年12月18日

ミネベアミツミグループのミツミ電機、1セル用電池保護IC「MM414xシリーズ」を発売
～ 世界最高精度^*の過電流検出機能により、保護回路基板の発熱を大幅低減 ～

ミネベアミツミグループのミツミ電機株式会社（以下、ミツミ電機）は、スマートフォン等の情報端末機器に使用される1セル用リチウムイオン電池用保護ICの新たなラインナップとして、「MM414xシリーズ」を発売開始いたしました。
MM414xシリーズは、世界最高精度の過電流検出機能を実現することで、センス抵抗の低抵抗化に貢献し、保護回路基板の発熱を大幅に低減することができる新製品です。

MM414xシリーズは、2021年10月1日にオムロン株式会社より事業譲渡を受けた滋賀工場（MMIセミコンダクター株式会社）で前工程を生産しており、滋賀工場で生産可能な前工程プロセスを用いることで、従来製品よりも各種応力変動による検出電圧精度のバラツキが低減し、特にSIP（System in Package）構造のようなICを樹脂で覆う形状の保護回路基板向けに有効性を発揮します。また、パッケージは従来同等サイズとなるSSON構造の6Pinタイプですが、裏タブレスパッケージを採用しています。裏タブレスにすることで、パッケージ下に配線を通すことができ、保護回路基板のサイズの小型化を可能にしています。

* ミネベアミツミ調べ

ミネベアミツミグループ
「グリーンプロダクツ」
製品

特長・概要

① 過電流検出精度±0.5mV対応でセンス抵抗値を低抵抗化

従来製品は、対応可能な精度が±0.75mVまでであったため、7A±1Aの放電過電流検出（LPS規格）に対して、対応可能なセンス抵抗0.75mΩまででしたが、精度が向上したことで、0.5mΩのセンス抵抗まで対応が可能になり、保護回路基板の発熱を大幅に低減することができます。

② セルやセンス抵抗間の電圧を監視し、過充電/過放電/過電流から電池パックを保護

セルの充電時と放電時にセル電圧を監視し、過充電や過放電時に充放電制御用MOSFETをOFFさせ、充放電電流を遮断する機能と、センス抵抗間の電圧を監視し過電流時に充放電制御用MOSFETをOFFさせて異常な電流を遮断する機能を内蔵しました。

③ 裏タブレスパッケージの採用により、保護回路基板の配線の自由度が増し基板を小型化

従来の裏タブ有りのパッケージでは、ICの下の配線間でのショートを懸念し、ICの下に配線を通さない構成としていましたが、裏タブレスのパッケージを採用することで、ICの下に配線を通すことも可能になるため、保護回路基板の配線の自由度が増し、基板の小型化が可能になりました。

主な用途

スマートフォン等のリチウムイオン二次電池パック、リチウムポリマー二次電池パック

製品写真

製品仕様

MM414x　生産計画

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