2025年2月17日
ミネベアミツミ株式会社

DEI推進(女性活躍、キャリア自律)の社内セミナーを開催
~違いを積極的に受け入れ、お互いを活かしあう職場づくりを推進~

ミネベアミツミグループは、2024年度のDEI推進活動として、女性活躍推進のための意識変革を目的とした3回の社内セミナーを2024年10月~12月に開催しました。現任マネジメント職に対しては多様な社員が活躍できる風土の重要性を伝え、そして女性マネジメント職候補にはキャリアアップを目指す動機づけとなるマネジメント職のやりがいや魅力などを伝え、それぞれの意識変革を促す機会を設けました。

当社グループでは、違いを積極的に受け入れることで新たな価値を創造する企業文化が、当社の経営戦略において重要な「相合*」活動の土台になると考え、DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の推進に取り組んでいます。

*「相合」とは=総合ではなく、相い合わせることを意味する造語です。当社グループのあらゆるリソースを掛け合わせ、相乗効果により新たな価値を創造します。

2024年度 ミネベアミツミグループ DEIセミナーの内容

以下の通り、社外取締役の協力も得て、現任マネジメント職と女性社員の意識改革のためのセミナーを3回に渡り開催し、女性がより伸び伸びと活躍できる職場環境の整備のために、それぞれの立場で実際に取り組めることを考える機会を提供しました。

第1回「社員のキャリア自律と女性の活躍」(10月4日開催)

多くの女性社員が参加した本セミナーでは、①キャリア自律の意識を醸成する、②女性社員が当社で更に活躍するために皆で何ができるかを考える、③会社の変革の方向性を感じてもらう、の3つを目的として二部構成で開催しました。

第一部では、松村 敦子社外取締役がキャリア形成や仕事をするうえで大切にしていることを、ファシリテーターとの対話形式で披露しました。仕事を長く続けていくためには、自身のキャリアプランをしっかりと持つことや、ロールモデルを持つことが重要であるなど、実体験に基づいた話がありました。

第二部では、当社の女性マネジメント職2名が加わり、①キャリア形成や仕事をする上で大切にしていること、②(過去の仕事で)困難だったこと・やり辛かったこと、③マネジメント職になって変わったこと、の3テーマについて、パネル・トーク形式で対話を行いました。3名のパネリストの対話を通じて、「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)に気づき、相互理解のために積極的に対話すること」が重要であることが見えてきました。

実施後のアンケート結果では、「(登壇者が)男性だから、女性だからというバイアスなく、自分らしくキャリアを積み上げて来たことがよくわかり、励みとなった」「等身大の姿に共感でき、こんな責任者を目指したいと思った」などのポジティブな声が多く集まりました。

写真左から、
人事総務部門 副部門長 理事:加藤 素樹(ファシリテーター)、松村 敦子 社外取締役
MLS事業本部 技術開発部門 研究開発Div. 解析技術開発部 開発一課 課長:野呂 美樹
MLS事業本部 モーター部門 営業統括部 コンシューマ・OA DCモーター担当 副責任者:門脇 絵里香

第2回「経営戦略としてのDEI推進」(11月6日開催)

マネジメント職全員を対象とした本セミナーでは、①DEIの趣旨を正しく理解し、何のためにDEIをやるのか腹落ちしてもらう、②何から始めればいいのかを議論し、マネジメント職の行動変容を促す、の2つを目的として二部構成で開催しました。

冒頭、ビデオ・メッセージ形式で、吉田勝彦取締役社長執行役員より、①当社の経営戦略におけるDEI推進の重要性、②セミナーの目的とマネジメント職への期待、が伝えられ、セミナーが開始しました。

第一部では、宮崎 裕子社外取締役が、日本の社会や企業経営において何故DEI推進が重要かという点について、ファシリテーターとの対話形式で披露しました。宮崎取締役は、日本国憲法(第十四条第一項、第十三条)を示しながら、DEIの本質は「個人の尊重」という理念そのものである旨、ダイバーシティだけでは駄目で、価値を生み出すのはインクルージョンの文化の定着である旨の話をされました。

第二部では、当社役員2名が加わり、①何のためにDEI推進をやるのか、②どのように組織を変えていくか(マネジメント層に求められること)、の2テーマについて、パネル・トーク形式で対話を行いました。3名のパネリストの対話を通じて、やはり「アンコンシャス・バイアス」を自覚しながら、相手の意見をしっかりと聞き、想像力を働かせ向き合うことの重要性が確認されました。

実施後のアンケート結果では、「経験談を交えたディスカッションは、現実感があり、ヒントをもらえた」「当社の課題はインクルージョン意識の強化。マネジメント層の意識改革が必要」「DEI推進と従業員エンゲージメントは表裏一体という言葉が刺さった」などの声が寄せられました。

写真左から、
人事総務部門 副部門長 理事 加藤 素樹(ファシリテーター)、宮崎 裕子 社外取締役
営業本部 本部長 常務執行役員 白方 伸治、東京本部 経営管理・企画部門 副部門長 事業執行役 下硲 英徳

第3回「Beyond Diversity:一人ひとりの違いを活かして描く自分らしいキャリア」(12月12日オンライン開催)

オンライン形式で、全国の様々な拠点の社員が参加した本セミナーでは、①自身のキャリアを主体的に考える重要性とそのための準備について意識を向ける、②多様な人材が集まる会社と提供されている機会が個人のキャリアに与える影響を理解する、③他部門との社員との対話を通じて自分のキャリア形成に関して新しい視点や気づきを得る、の3つを目的として二部構成で開催しました。
ファシリテーターとして、株式会社ファンリーシュ CEO兼代表取締役の志水 静香さんをお招きしました。

第一部では、多様なキャリア経験を持つ社員3名が登壇し、①当社への入社の動機や魅力、②これまでのキャリアで印象に残っていることや達成感を感じたこと、③キャリアを考えるなかで大切にしている価値観や信念、をテーマとした対話をパネル・トーク形式で行いました。対話を通じて、自身のゆずれない価値観を軸にしながらも、変化に応じて柔軟に「デザイン」することが、自分らしいキャリアを描くために大切な考え方であることが共有されました。

第二部では、参加者とのインタラクティブ・セッションとして、参加者にその場で幾つかの問いを投げかけ、その場で参加者の意見を集約しました。その結果、4割の参加者がキャリアの方向性を具体的に考え実現に向けて既に行動していること、6割の参加者が管理職としてキャリアを築くことに関心があることなどが確認されました。その後のブレイクアウトルーム・セッションでは、「自分らしいキャリアの実現のために取り組んでみようと思うこと」というテーマでの対話が活発になされ、どのようなキャリアを歩むとしても、日頃からチャンスに備えて、自身のスキルを高めておく必要性を、参加者全員が再認識しました。

実施後のアンケート結果では、「出世ばかりが全てでなく、人それぞれのキャリアプランでいいんだと背中を押して頂いた気がした」「これまで挑戦してこなかった業務の学習を始めようと思った」といったポジティブな声が多く寄せられました。

写真上段 左から、
㈱ファンリーシュ CEO兼代表取締役:志水 静香 様(ファシリテーター)
東京本部 人事総務部門 人材開発部 主任技師:中澤 宗孝
写真下段 左から、
PT事業本部 ベアリング製品部門 プレシジョンメカニカルコンポーネント事業部:花田 みなみ
技術本部 東京研究開発センター インダストリ製品開発部:大岩 真隆

当社のこれまでのDEI推進に係る取組みと今後の展開

当社は2020年度より、多様な従業員が各々の能力・経験・考え方を認め、お互いを活かしあう「人と人の相合」の実現に向けて、DEIの理解啓蒙を目的としたセミナーや従業員交流会などを継続的に開催してきました。2024年度に入り、社長直轄の人事制度改革プロジェクトチームが中心となり「人材マネジメント方針」を定め、国籍・性別・年齢・学歴・ライフプラン等に関係なく、評価結果に応じた適切な処遇を行い、さらなる挑戦や成長の機会を与えていくことを、社内外に宣言しました。また、女性が活躍できる職場環境の整備が喫緊の課題と捉え、KPIとして2028年度末までにマネジメント職の女性比率を8.0%(ミネベアミツミ単体)とする目標を掲げ、社外取締役のサポートも受けながら、目標達成に向けて強力に取り組んでいます。

今回のセミナー実施を通じて、DEI推進にはアンコンシャス・バイアスを自覚して適切な対話をすることが効果的であること、マネジメント層の意識変革が鍵であること、女性に限らず全ての社員が自分らしいキャリアを形成することが重要であること、などの多くの気づきを社員に共有する機会を提供することができました。

当社グループは今後も70年超の歴史で培ってきたものづくりのDNAを次世代に伝承し、一人一人の社員の多様な「Passion=情熱」をドライバーとする「相合」活動を推進し、世界のものづくりや皆さまの暮らしをお支えする「相合」精密部品メーカーとして更なる成長を実現していきます。

※(参考)経営トップの人材に対する思い
トップコミットメント - ミネベアミツミ

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