パートナー様とのかかわり

ミネベアミツミグループの事業は多くのパートナーとの関係に支えられています。当社グループでは「資材調達基本方針」を定め、これに基づき健全なパートナーシップを築いています。また、サプライチェーンを通じたCSRを推進するため、パートナーには「ミネベアミツミグループCSR調達ガイドライン*」を配付し、ご理解とご協力をお願いしており、グローバルなCSR調達の枠組み構築を進めています。

資材調達基本方針(会社情報に移動します)

CSR調達(会社情報に移動します)

ミネベアミツミグループCSR調達ガイドライン

当社グループでは、グローバルに事業を展開する上で、サプライチェーン全体でのCSRの推進が重要と考え、2012年3月に、「ミネベアミツミグループ行動規範*」を基にした「ミネベアミツミグループCSR調達ガイドライン」を策定し、CSR調達の枠組み構築に取り組んでいます。
この「ミネベアミツミグループCSR調達ガイドライン」は、日本語版・英語版・中国語版を作成しており、必要に応じて改訂を行っております。
また、改訂の際は、世界各地のパートナーに配付し、改めてご理解とご協力をお願いしています。

2012年11月紛争鉱物対応について追記しました
2021年1月労働時間および責任ある鉱物調査に関する要求事項を変更しました

ミネベアミツミグループ行動規範(会社情報に移動します)

CSR調達(会社情報に移動します)

CSR調達の運用

当社グループでは、パートナーのCSR推進状況を把握することを目的に、2013年に、「ミネベアミツミグループCSR調達推進自己チェックシート*」を策定し、パートナーに回答をお願いしています。
本チェックシートでは、「企業の社会的責任(CSR)推進全般」「人権・労働」「安全衛生」「環境保全」「倫理的経営」の5分野の設問を設け、サプライチェーンにおけるリスクアセスメントを行っています。回答結果はパートナーに対してフィードバックしているほか、回答結果に課題の見られたパートナーに対しては、原因究明を行い、さらにパートナーと協議の上、具体的対策の立案を行うなど、個別にコミュニケーションを取ることで、その後の状況を詳細に確認しています。
これまで「ミネベアミツミグループCSR調達ガイドライン」に抵触する重大なコンプライアンス違反は発生しておりません。

画像:PDCA

パートナーとお取引を開始するに当たり、

  • 継続的なお取引が可能か
  • 当社のCSR調達ガイドラインにご賛同いただき、ご協力いただけるか
  • 当社のグリーン調達管理要領を遵守いただけるか等

を確認させていただいたうえで、当社と取引基本契約書を締結いただき、共にCSR活動の向上を目指していきます。
尚、サプライチェーン全体で取り組みを進めるため、自社のサプライチェーンに対して、当社のCSR調達ガイドラインの内容と同様の要求を行い、適宜状況確認を行っていただくよう要請しています。

CSR調達の拡充

人権をめぐる国内外の動向により、2021年には、当社の方針である「責任ある調達」を推進するため、グループ全体で継続的に取引を行っている世界各地のパートナー4,698社より、「人権・労働」に関する以下の3項目を記載した誓約書をご提出いただきました。
2021年以降は、新規でお取引を開始する際は、パートナーより誓約書をご提出いただくことを必須としており、2024年度は、新たに305社のパートナーよりご提出いただきました。

  • ① 当社の定めた「CSR調達ガイドライン」に規定されている次のことを遵守いただくこと
    (1)雇用の自主性、(2)児童労働の禁止、
    (3)差別の禁止、(4)非人道的な扱いの禁止、
    (5)最低賃金、(6)労働時間、(7)結社の自由。
  • ② パートナーのサプライチェーンにも当社の定めた「CSR調達ガイドライン」の遵守を要請すること
  • ③ 現在、パートナー及びサプライチェーンで違反していないこと、また違反が判明した際は遅滞なく当社まで報告すること

CSR調達の取り組み

2024年度は、より詳細なCSR推進状況を把握するため、「ミネベアミツミグループCSR調達推進自己チェックシート」の「企業の社会的責任(CSR)推進全般」 に関する設問内容を見直し改訂しました。
この改訂した最新版の「ミネベアミツミグループCSR調達推進自己チェックシート」にて、ミネベアミツミの日本国内6拠点の主要パートナー170社を対象に実施し、回答率は100%となっております。
ご回答内容を確認した結果、そのうち104社で取り組みに不足が見受けられたため、改善対策を要請いたしました。これについては、対策が完了するまで進捗状況を定期的に確認していきます。

*下表の各調査項目で100点に満たないものを取り組み不足と判定しています。

2024年度 「ミネベアミツミグループCSR調達推進自己チェックシート」 実施結果

回答結果: 500点満点中、総合平均 470.04点(94.0%)
項目別: 100点満点中
  • ① 社内の方針・体制等を問う 「CSR推進全般」 については、平均点は74.70点と満足できる水準ではないため、対策を要請し完了するまで進捗管理を行う。
  • ② 実施状況を問う項目の「Ⅰ~Ⅳ」についても、Ⅱ~Ⅳは満点ではないため、対策を要請し完了するまで進捗管理を行う。
総合平均点 0. CSR推進全般 I. 人権・労働 II. 安全衛生 III. 環境保全 IV. 論理的経営
470.04 74.70 100.00 96.18 99.54 99.63

また、2023年度に実施した経営統合により新たに当社グループとなった拠点を中心とした国内外11拠点のパートナーで対策を要請していた149社についてはモニタリングを継続しており、2024年度中の完了を目標としていた143社は、対策実施を確認済み、2025年度以降を完了目標としている6社は、進捗状況を定期的に確認しています。

CSR調達に関する社内教育

当社グループでは、教育プログラムツールにて国内グループ各社の全資材部員が毎年必ずCSR調達に関する社内教育を受講することとしています。理解度テストの実施も必須としており、満点を修了条件としています。
2024年度の教育プログラムは、457名が受講を完了し、全員が理解度テストに合格しております。
その効果として、サプライヤーESG活動の推進が期待できます。

教育プログラム名

  • CSR調達
  • グリーン調達
  • BCP対策

CSR調達の継続的な推進

2012年 3月:「ミネベアミツミグループ行動規範」を基に「ミネベアミツミグループCSR調達ガイドライン」を策定
11月:当該CSR調達ガイドラインに紛争鉱物対応の追記、パートナーへ配付
2013年 パートナーのCSR推進状況を把握することを目的に「ミネベアミツミグループCSR調達推進自己チェックシート」を策定
ミネベアの国内でのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2014年 ミネベアのタイでのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2015年 ミネベアの中国でのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2016年 ミネベアのシンガポール、マレーシアでのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2017年 ミネベアとミツミ電機の経営統合に伴い当該CSR調達ガイドラインの統一化を図る
経営統合したミツミ電機のパートナーに当該CSR調達ガイドラインを配付
2018年 ミツミ電機の国内でのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2019年 ミツミ電機の中国でのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2020年 ミツミ電機のフィリピン、タイ、マレーシアでのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2021年 1月:当該CSR調達ガイドラインの労働時間および責任ある鉱物調査に関する要求事項を変更、パートナーへ配付
経営統合したユーシンのパートナーに当該CSR調達ガイドラインを配付
ユーシンの国内でのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2022年 ユーシンの中国でのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
経営統合したミネベアコネクト、本多通信工業、ミネベアアクセスソリューションズのパートナーに当該CSR調達ガイドラインを配付
サプライチェーン分科会への参加
2023年 MMIセミコンダクター、エイブリック、ミネベアコネクト、本多通信工業、ミネベアアクセスソリューションズのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを開始
2024年 ミネベアミツミの国内でのパートナーを対象に当該CSR調達推進自己チェックシートにてモニタリングを実施

当社グループでは、国連グローバルコンパクト(以下UNGC)の支持を表明しており、UNGCの日本の外郭団体であるGCNJ(グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン)が主催するサプライチェーンに関する分科会へ参加しています。
引き続き、パートナーとの公正な取引を努めるとともに、サプライチェーンにおけるCSR活動の取り組みを推進しています。

社是である「5つの心得」に定められた「地域社会への貢献」「国際社会の発展への貢献」を調達活動を通じて実現するために、現地からの調達を進めております。例えば、当社グループの最大の生産拠点であるタイでは、現地のパートナーからの購入は半数以上となっており、現地調達を推進しています。

当社グループでは、新規に取引を始める際、パートナーに対して当社グループの資材調達への考えにご賛同いただくとともに、資材調達基本方針を遵守するため、新規に取引を開始するパートナーの認定基準に則った確認を行っています。具体的には、継続的な取引が可能であること、当社グループの製品含有化学物質に関する要領および基準などを遵守できること、「ミネベアミツミグループCSR調達ガイドライン」に賛同できることなどの確認を行い、必要に応じてパートナーの工場の監査も実施しています。

CSR調達(会社情報に移動します)

当社グループでは、パートナーと対等、公正な取引関係を築くことを目指し、毎年国内の事業所を対象に下請法に関する自主監査と下請法研修を実施しております。

2024年度は24事業所を対象に自主監査を実施しました。監査により状況の確認を行うとともに改善に努めています。
また、2024年度の下請法研修は教育プログラムツールを利用して2,419名が受講し、全員が理解度テストに合格しております。

当社グループでは、2050年に世界全体でのカーボンニュートラル 実現に貢献することを使命の一つと考え、当社自身の温室効果ガス排出量を削減するとともに、当社グルーブの製品がお客様の温室効果ガス排出削減に貢献するよう努めております。
この温室効果ガス排出量削減の強化や拡大に向けた取り組みは、サプライチェーン全体でも推進する必要があると考え、パートナーの温室効果ガス排出削減に関する対応状況の確認を目的としたアンケートを2024年度から開始し、今後も継続して実施していきます。

当社グループでは、化学物質に関する各国の法令・規則への対応、お客様の満足度向上や環境負荷物質の削減を目的として、製品含有化学物質に関する要領および基準書を作成・改訂し、パートナーに対して有害物質を含まない製品(原材料、部品および包装、梱包材料)の提供と、証明書や分析結果報告書などの資料の提出をお願いしています。

グリーン調達(会社情報に移動します)

2012年8月に米国証券取引委員会にて採択された「金融規制改革法」の開示規則を受け、同法律にて規定されたコンゴ民主共和国および隣接諸国で産出された「紛争鉱物」に対する当社グループの考えをまとめ、2012年10月「ミネベアミツミグループ紛争鉱物対応ポリシー*」を制定しました。さらに、「ミネベアミツミグループCSR調達ガイドライン」についても「紛争鉱物対応」について追加しました。その後、責任ある鉱物調達に関する社会動向を鑑みて、見直しを行い「責任ある鉱物調達」として、紛争およびCSRリスクに関わるタンタル、スズ、タングステン、金、その他コバルト等の鉱物の不使用に向けた取り組みの推進をパートナーに対して要請しています。

また、お客様からの調査依頼については、引き続き調査用データベースを用いた回答を実施しています。

CSR調達(会社情報に移動します)

* 2017年1月に、「ミネベアグループ行動規範」、「ミネベアグループ CSR 調達ガイドライン」、「ミネベアグループ CSR 調達推進自己チェックシート」、および「ミネベアグループ紛争鉱物対応ポリシー」より名称を変更しております。

過去掲載分

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