2013年
更新日: 2013年1月24日
(2013年10月掲載)
知識や経験を生かした「出前授業」
上原氏 わたしは町の教育委員長をしていますが、その立場からすると、御社のような大きい会社は、知識や技能という点でも宝の山に見えます。その「宝」をさらに地域に対して開いていただく、例えば従業員の方がお持ちの知識や技能、経験を、「出前授業」のような形で子どもたちに伝えていただくようなことはできないでしょうか。
小林(英) 出前授業というと、具体的にはどのようなものをイメージされているのですか?
上原氏 例えば、中学校で科学講座を開くとか…。
児玉氏 御社の製品であるベアリングが世の中のいろいろなところで使われているんだよ、という話をするだけでも、技術に関する意識は高まりますよね。
あと、過去に御社にも「職業学習」ということで、中学校での授業にご協力いただいたことがありますが、「今、社会で必要とされるのはどんな力を持った人なのか」というようなこと。今こういうことが求められているから、そのために、中学、高校では何をすればいいのか。そうした、将来の夢につながる話を子どもたちにしていただけるといいなと思います。
茂木氏 わたし自身も、ミネベアの皆さんのお話をお聞きすると、いつもとても刺激を受けるし、視野が広がるんです。世界が広いというか、国際的戦略を持って、非常にダイナミックな、スケールの大きい仕事をされているんだなと感じる。子どもたちにとっても、そうした世界観を感じることは、とても大きな学びになると思います。
小林(英) そういった話ができる人材は、社内にたくさんいると思います。ぜひ町の教育関係の方とお話をさせていただいて、実現させていきたいし、皆さんからも「こういう話を聞きたい」と投げかけていただきたいですね。中学校だけでなく、小学校も含めて何ができるのかを検討したいと思います。
上原氏 ちなみに、現在御社では、どういった人材を採用したいと考えておられるのでしょうか?
小林(英) その年によって変わってきますね。今年は製造力を強化しようという年は、製造に携われる方を重点的に採用しますし、5年後10年後に向けて研究開発に力を入れようというときは、どうしても大卒の方の採用が多くなります。