2012年

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画像:タイで発生した洪水の被害と対応

(2012年10月掲載)

ステークホルダーへの対応

お客様への対応

お客様への供給責任を果たすため、一時的な在庫の積み増しや、外注を増やすことで対応しました。輸送においても航空便、船便の出発時間に確実に間に合わせるために、通行可能なルートの確認や渋滞情報を社内各部署で共有し、出荷時間の調整を行いました。

また、現地対策本部では自社ヘリコプターによる洪水の状況確認をほぼ毎日実施するとともに、要請のあったお客様拠点の状況確認を行いました。日本に設置した緊急対策本部では、プレスリリースを6回発表し、被災状況をお伝えしました。

地域住民への支援

今回の洪水では、工場周辺に住む地域住民にも多くの被害が発生しました。当社グループでは、緊急支援物資の配布や土のうの提供を行い、被災した地域住民を支援しました。また、バンパイン工場ではタイ陸軍部隊に駐屯場所を提供し、被災地支援に向かう軍の後方支援を行いました。今後も地域住民の復旧支援を継続していきます。

従業員とともに取り組んだ洪水対策

洪水被害を最小限に食い止めるために実施した、土盛堤防構築や排水作業などには、多くの従業員の力が不可欠でした。自分たちの会社を守ろうと、従業員の士気は高く、募集枠を超えるボランティアの参加や、休日、夜間の作業も快く引き受けてくれる姿がありました。

当社グループでは、作業に当たる従業員の安全衛生管理を徹底し、二次被害の防止に努めました。また、帰宅、通勤が困難となった従業員約500名のために、工場の空スペースを一時避難所として開放したほか、操業停止したロジャナ工場、ナワナコン工場の従業員については配置転換を実施し、全従業員の継続雇用に努めました。こうした、従業員の雇用や安全を守るという会社の意思が従業員に伝わり、信頼関係がさらに深まったことが、難局を乗り越える大きな力となりました。

また、当社グループでは約13,000名の従業員に見舞金の支給を行ったほか、当社グループ全世界の拠点からよせられた義援金を活用して、住宅の被災が特に深刻だった146名の従業員に、壊れた家屋の修理、復旧のための給付金を支給しました。

環境影響調査の実施

機械や洗浄機からの油、化学物質の流出がありましたが、廃油、廃液や油分の付着した乾燥汚泥などは、法律にのっとり処理しました。また、各拠点で水質調査、土壌調査を実施し、重金属、化学物質などの流出が環境に影響を与えないレベルであることを確認しました。

画像:避難所での食事の配給

避難所での食事の配給

画像:多くの従業員が日没後も作業を続けた

多くの従業員が日没後も作業を続けた

画像:地域住民への食料配布

地域住民への食料配布。幹線道路以外ほとんど冠水しているため、ボートを使っての作業となる

画像:新ベアリング工場の空スペースを一時避難所とした

自宅が被災した従業員のため、新ベアリング工場の空スペースを一時避難所とした。避難所の従業員も毎日職場へ出勤し、そして防水作業へ参加した

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