質疑応答要旨

更新日: 2014年12月26日

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Sartorius Intec買収についての投資家説明会(2014年12月24日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

ザルトリウスには弊社が買収した部分とそれ以外の部分があります。今回買収した部門の収益については、時間をかけて慎重に調査したところ、ボラタイルではなく安定的に収益を出していることがわかりました。その一つがサービス事業で30億円程度あり、アフターサービスと結びついています。
本件買収で一番大きいのは両社の地域的なシナジーです。そして、お互いに異なるプロダクトラインを持っている中でまだ潜在的な需要はあり、また弊社の持つワイヤレス技術を取り入れることにより更に需要を掘り起こせます。例えば中国における食の安全に対する需要から、異物検査のニーズがあります。このようなニーズはアジア諸国の中でも広がっていきます。これに加えて、ワイヤレス技術など様々なシナジーが効いてきます。
インテックの市場は主にヨーロッパであり、日本国内はわずかです。
例えばTank & Hopper の場合、ケーブルを使用すると莫大な費用がかかりますが、ミネベアのワイヤレス技術を取り入れることで、全く違った世界が展開できます。ここでいうワイヤレスとは、単にWi-Fiで飛ばすことではなく、さまざまなプロトコルを一つのルーターで処理することです。この技術をTank & Hopper に応用することによって、計量データの送信だけではなく、他のシステムとも有機的に一体で管理できることができます。このようなシナジーは非常に大きいと考えています。
5本の矢戦略の4本目に向けて、ミネベア計測機器の今期の売上高は130億円を超える勢いです。インテックの売上高が150億強とすると、為替次第ですが両社で約300億円になります。これから200億円の上積みに向けて、製品のシナジーとしてはワイヤレス関連で来年の後半から再来年にかけて取り組んでいきます。またインテックは計測機器をセンサーとして使用していないため、共同でアプリケーションを開発していく予定です。当社のセンサーもヨーロッパでは積極的に展開していないため、彼らの海外ネットワークを活用して拡販していきます。
申し訳ありませんが、ミネベアの計測機器の事業領域の詳細は控えさせていただきます。Tank & Hopper 以外は異なる領域のため、インテックの売上が直接上乗せされます。さらに地域的な補完のほか、さまざまな開発に両社で補完できることによるシナジーを期待しています。少なくとも、この分野は売上規模で落ちることはないと考えています。
それもきわめて大きいです。Tank & Hopper においても、ミネベアしか作れないオンリーワンプロダクトを作っていきます。例えば照明機器に弊社の導光板を応用させるように、計測機器にもワイヤレスなどを含めた一体のソリューションとともに、ジオグラフィカルな営業力のシナジーを出していきます。
ハイエンドの領域で1,800億円の市場規模と見ていますので、ミネベアと一緒になることによりミドルレンジからハイエンドまでの広範囲の市場において両社のスケールメリットを活かした強みが期待できます。
ローエンド領域には中国勢が入っており、価格は非常に低くなっています。ハイエンド領域は高精細加工技術やブランド力を持ったメーカーであり、全く違う領域と考えます。
来期予想は売上高170億円、営業利益10%(のれん償却前)と見ています。のれんは3~4億円を想定していて、のれんを引いた後でも14億円程度の利益確保を想定しています。

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