決算サマリー

更新日: 2024年5月13日

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2024年3月期通期(2023年4月1日~2024年3月31日)の概況

2024年3月期通期のわが国の経済は、設備投資需要の回復や雇用及び所得環境の改善により緩やかな景気回復が見られた一方、金利の上昇が需要を下押ししました。米国経済は、個人消費が堅調に推移し、設備投資や住宅投資の需要が増加したことで、底堅い動きが続きました。欧州では、金融引き締めや中国経済の停滞などにより内需と外需がともに低調となったものの、物価上昇圧力の緩和傾向が続いていることで、個人消費の回復の兆しが見られました。中国経済は、民間やインフラなどの固定資産投資が増加したものの、不動産市場は依然として下落基調であり、景気は低調に推移しました。東南アジアにおいては、内需が底堅いことに加えて輸出が回復傾向となり、景気は堅調に推移しました。
当社グループは、かかる経営環境下で収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は1兆4,021億2,700万円と前年同期に比べ1,099億2,400万円(8.5%)の増収となりました。営業利益は735億3,600万円と前年同期に比べ239億9,400万円(△24.6%)の減益、税引前利益は755億4,500万円と前年同期に比べ165億8,300万円(△18.0%)の減益、親会社の所有者に帰属する当期利益は540億3,500万円と是期末に比べ191億1,700万円(△26.1%)の減益となりました。
上記には、2022年9月16日に取得した本多通信工業株式会社及び2023年1月27日に取得したミネベア アクセスソリューションズ株式会社(旧株式会社ホンダロック)の損益が含まれています。
なお、当期において企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前期の連結財務諸表については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させています。

2024年3月期通期(2023年4月1日~2024年3月31日)のセグメント別業績

セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。
なお、当期より、従来の「機械加工品事業」「電子機器事業」「ミツミ事業」「ユーシン事業」をそれぞれ「プレシジョンテクノロジーズ事業」「モーター・ライティング&センシング事業」「セミコンダクタ&エレクトロニクス事業」「アクセスソリューションズ事業」に名称変更しています。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
また、当期より、会社組織変更を行った結果、「その他」と「調整額」で一部区分を変更しています。前期のセグメント情報については、会社組織変更後の区分に基づき作成したものを開示しています。

プレシジョンテクノロジーズ事業

プレシジョンテクノロジーズ事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、データセンター向けの需要が伸び悩み、売上高、営業利益の減少が見られましたが、ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要増により売上高が増加しました。
この結果、2024年3月期通期の売上高は2,114億600百万円と前年同期に比べ141億600万円(7.1%)の増収となり、営業利益は380億3,500万円と前年同期に比べ49億1,600万円(△11.4%)の減益となりました。

モーター・ライティング&センシング事業

モーター・ライティング&センシング事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品です。
主に車載向けモーターの需要が伸び、売上高は増加しました。
この結果、2024年3月期通期の売上高は3,693億8,800万円と前年同期に比べ31億1,300万円(0.8%)の増収となり、営業利益は118億6,700万円と前年同期に比べ109億4,500万円の増益となりました。

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品及びスマート製品が主な製品です。
主に機構部品、カメラ用アクチュエータの光デバイスの販売が落ち込み、売上高、営業利益ともに減少しました。
この結果、2024年3月期通期の売上高は4,947億1,700万円と前年同期に比べ353億6,200万円(△6.7%)の減収となり、営業利益は354億5,000万円と前年同期に比べ61億9,400万円(△14.9%)の減益となりました。

アクセスソリューションズ事業

アクセスソリューションズ事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。
ミネベア アクセスソリューションズ株式会社の経営統合に加えて、自動車生産の回復に伴い需要が復調し、売上高は増加しましたが、前期においてミネベア アクセスソリューションズ株式会社の取得に伴う同社の負ののれん発生益が含まれていたことにより、営業利益は減少しました。
この結果、2024年3月期通期の売上高は3,221億800万円と前年同期に比べ1,274億900万円(65.4%)の増収となり、営業利益は106億100万円と前年同期に比べ87億6,000万円(△45.2%)の減益となりました。

その他事業

その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品です。
2024年3月期通期の売上高は45億800万円と前年同期に比べ6億5,800万円(17.1%)の増収、営業損失は7億2,800万円と前年同期に比べ6億8,000万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等216億8,900万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は73億円でした。

2024年3月期通期(2023年4月1日~2024年3月31日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

2024年3月期末における総資産は1兆4,161億2,200万円となり、前期末に比べ1,162億9,400万円の増加となりました。その主な要因は、有形固定資産、棚卸資産、営業債権及びその他の債権の増加です。
負債は7,003億9,800万円となり、前期末に比べ396億8,800万円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金、営業債務及びその他の債務の増加です。
なお、資本は7,157億2,400万円となり、親会社所有者帰属持分比率は49.7%と前期末比1.3ポイント増加しました。

キャッシュ・フローの状況

2024年3月期末における現金及び現金同等物の残高は1,466億6,400万円となり、前期末に比べ19億9,300万円増加しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,017億5,900万円の収入(前期末は440億9,300万円の収入)となりました。これは、主に税引前利益、減価償却費及び償却費、営業債務及びその他の債務の増減によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、762億9,900万円の支出(前期末は1,062億7,500万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産、有価証券の取得による支出が発生したことによるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、302億800万円の支出(前期末は378億7,500万円の収入)となりました。これは、主に短期借入金の減少によるものです。

2024年5月10日に発表しました「2024年3月期通期(2023年4月1日~2024年3月31日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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