決算サマリー

更新日: 2023年11月7日

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2024年3月期上半期(2023年4月1日~2023年9月30日)の概況

2024年3月期上半期のわが国の経済は、コロナ禍からの経済活動の正常化が進み、個人消費、企業収益ともに好調に推移し景気の緩やかな回復が見られました。米国経済は、個人消費や輸出が堅調に推移しているものの、継続的な金融引き締め政策が企業の経済活動を抑制しており先行きは不透明です。欧州経済は、高インフレの長期化とエネルギー価格の高騰により個人消費が停滞し、景気が低迷しました。中国では、不動産市場が低迷し経済活動を減速させている中、携帯電話等IT関連製品の輸出が大きく落ち込み景気が停滞しました。東南アジアにおいては、世界需要の減速による輸出の減少が経済の下押し要因となったものの、個人消費を中心とした内需は好調であり、景気は底堅く推移しました。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は6,721億1,700万円と前年同期比910億5,600万円(15.7%)の増収となりました。営業利益は271億6,200万円と前年同期比134億2,400万円(△33.1%)の減益、税引前四半期利益は302億100万円と前年同期比121億9,400万円(△28.8%)の減益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は196億万円と前年同期比111億5,600万円(△36.3%)の減益となりました。
上記には、2022年9月16日に取得した本多通信工業株式会社及び2023年1月27日に取得したミネベア アクセスソリューションズ株式会社(旧株式会社ホンダロック)の損益が含まれています。

2024年3月期上半期(2023年4月1日~2023年9月30日)のセグメント別業績

セグメント別の業績を示すと、次のとおりです。
なお、2024年3月期第1四半期より、従来の「機械加工品事業」「電子機器事業」「ミツミ事業」「ユーシン事業」をそれぞれ「プレシジョンテクノロジーズ事業」「モーター・ライティング&センシング事業」「セミコンダクタ&エレクトロニクス事業」「アクセスソリューションズ事業」に名称変更しています。この報告セグメントの名称変更がセグメント情報に与える影響はありません。
また、2024年3月期第1四半期より、会社組織変更を行った結果、「その他」と「調整額」で一部区分を変更しています。なお、2023年3月期第3四半期より、会社組織変更を行った結果、「セミコンダクタ&エレクトロニクス事業」、「その他」で一部区分を変更しました。2023年3月期上半期のセグメント情報は、会社組織変更後の区分に基づき作成したものを開示しています。

プレシジョンテクノロジーズ事業

プレシジョンテクノロジーズ事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、自動車向けにおいて需要が堅調に推移しましたが、データセンター向けの需要減等により売上高は減少しました。また、ピボットアッセンブリーは、HDD向け需要の回復が見られず売上高は減少しましたが、ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要増により売上高が増加しました。
この結果、2024年3月期上半期の売上高は993億6,100万円と前年同期比16億7,300万円(1.7%)の増収となり、営業利益は172億5,000万円と前年同期比54億7,600万円(△24.1%)の減益となりました。

モーター・ライティング&センシング事業

モーター・ライティング&センシング事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品です。
主に車載向けモーターの需要が伸び、売上高は増加しました。
この結果、2024年3月期上半期の売上高は1,804億6,900万円と前年同期比10億6,400万円(0.6%)の増収となり、営業利益は54億4,500万円と前年同期比19億8,200万円(57.4%)の増益となりました。

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業

セミコンダクタ&エレクトロニクス事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品及びスマート製品が主な製品です。
機構部品の販売が堅調に推移したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2024年3月期上半期の売上高は2,388億300万円と前年同期比150億2,400万円(6.7%)の増収となり、営業利益は130億9,400万円と前年同期比115億9,100万円(△47.0%)の減益となりました。

アクセスソリューションズ事業

アクセスソリューションズ事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。
ミネベ アクセスソリューションズ株式会社の経営統合に加えて、自動車生産の回復に伴い需要が復調し、売上高は増加しました。
この結果、2024年3月期上半期の売上高は1,512億1,700万円と前年同期比722億7,100万円(91.5%)の増収となり、営業利益は6億6,000万円と前年同期比3億5,900万円(118.9%)の増益となりました。

その他事業

その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品です。
2024年3月期上半期の売上高は22億6,700万円と前年同期比10億2,400万円(82.2%)の増収、営業損失は1億9,400万円と前年同期比1億3,000万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等90億9,300万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は105億2,500万円でした。

2024年3月期上半期(2023年4月1日~2023年9月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な設備投資、資産運用及び有利子負債の削減等に取り組んでいます。高収益のコア事業への比重を高めるポートフォリオ改革や実効性の高いM&Aを実現し、適切かつ機動的な財務戦略を推進します。
2024年3月期上半期末における総資産は1兆4,227億8,900万円となり、前期末に比べ1,188億800万円の増加となりました。その主な要因は、有形固定資産、棚卸資産、営業債権及びその他の債権の増加です。
負債は7,355億8,600万円となり、前期末に比べ748億8,300万円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金、営業債務及びその他の債務の増加です。
なお、資本は6,872億300万円となり、親会社所有者帰属持分比率は47.5%と前期末比1.0ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2024年3月期上半期末における現金及び現金同等物の残高は1404億3,300万円となり、前期末に比べ42億3,800万円減少しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、266億円の収入(前年同期は58億円の支出)となりました。
これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債務及びその他の債務の増減によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、463億500万円の支出(前年同期は948億8,200万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産、有価証券の取得による支出が発生したことによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、79億8,400万円の収入(前年同期は692億3,600万円の収入)となりました。これは、主に長期借入れによる収入等によるものです。

2023年11月2日に発表しました「2024年3月期第2四半期(2023年4月1日~2023年9月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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