質疑応答要旨

更新日: 2023年6月6日

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2023年3月期 決算説明会(2023年5月11日)

注:内容につきましては、理解し易いように部分的に加筆・修正してあります。

ご質問

ご質問と回答

実績としては、プラス側で404億円に対してマイナス側が172億円でしたので差し引き232億円のプラスとなりました。2月時点の見通しでは、プラス側は3Qの負ののれん実績17億円に加えて4Qの負ののれんと旧本部ビル売却益で約350億円、計367億円に対して、マイナス側は200億円としていましたので、差し引き167億円のプラスを見込んでいました。従って、特殊要因は65億円(*)ほど上振れたことになります。*為替予約15億円を含める
まず、在庫削減のために操業を抑制している状況がこの1Qも続くことを想定しています。これに加えて、自動車生産・データセンター関連の調整が続いていること、スマートフォンの季節性、スマートフォンの旧機種の減産影響などにより上半期と下半期で非対称になっていると認識していますが、下半期には戻ってくることを想定しています。
モーターについては、足元ではまだHDD向けモーターの調整がまだ続いていること、車一台当たりの使用数量増などもあり、車載モーターが下半期にかけて大きく増加することが見込まれることなどから下半期の回復を想定しています。
アクセスソリューションズについても、足元では中国での自動車販売減少にともなう在庫調整などがあるものの、自動車市場の段階的な回復が想定されることなどから達成不可能な数字ではないと考えています。
アナログ半導体とアクセスソリューションズが次の回復のドライバーになると確信を持っています。
アクセスソリューションズでは、旧ユーシンの欧州で5月・6月は黒字化する見込みであるなど、先に回復してくるとの報告を受けています。また、売上高が大きいことから改善の宝庫でもあると考えており、いろいろなチャレンジをする余地があると考えています。
アナログ半導体では、これまでにさまざまな手を打ってきていたことが花を咲かせてくるだろうと考えています。今年の後半からは昨年発注した機械が入ってくる見込みで、IGBTなどで十分な数が作れるようになります。また、滋賀工場は赤字になっているにもかかわらずアナログ半導体全体としてはこれだけの利益を出すことができており、そこが改善するとさらに様変わりしてくることが期待できます。
手に負えないと考えている事業はありません。いつも手に負えると信じてやってきています。
2022年3月期から2023年3月期は光デバイスが非常に大きく伸びて、機構部品はほぼ横ばい、アナログ半導体もほぼ横ばいとなりました。2024年3月期は、機構部品についてはお客様のサイクルから保守的に見積もっていることから減収減益、光デバイスについては若干の増収増益とみております。
四半期ベースでは、営業利益は1Qが10億円、2Qは105億円と、1Qは非常にスロースタートになると見ています。1Qは光デバイスにおいてモデルサイクルの谷間になることに加えて旧機種が減産になっていること、またアナログ半導体もBBレシオは1を超えて戻ってきているもののまだ投入を増やしてはいないといった状況であるのに対して、2Qはそれぞれ改善されてくることを見込んでいます。また機構部品における季節性もあり、1Qはすべての主要製品において裏期になっているものが2Q以降は戻ってくるという構成になっています。
いま脱しつつあると見ています。社内の会議において、在庫が不足してきていているので増産したいとの事業部が出てきているのですが、そのひとつがエイブリックのアナログ半導体になっています。霧が晴れかかってきていることは間違いないと考えています。
M&Aを繰り返してきていますが、M&Aによる影響を考慮しなければ2,000億円くらいの売上高になっていると考えています。営業利益については、米国の有名メーカーにおける40%~50%の利益率に届くことは難しいかもしれませんが、高い利益率にすることができると考えています。
「相合」できる部分と「相合」できない部分がありますが、まず後者については、数多くの引き合いの中から当社として量産対応をするべきかどうかの選択を始めたところです。相合できる部分については、付加価値も高いことから好調なレゾルバ用コネクタなどでの内製化を検討していますが、自動車向けであること、現状の売上高のレベルも目標で500億円程度でしかないことなどから、まだ時間がかかると考えています。一方でM&Aもあるかもしれませんし、ヒット製品が出てくる可能性もあります。ポイントとしては、防水や高速伝送といった特徴的な機能が必要とされるところで存在感を示すことができるかどうかだと考えています。
特殊要因を除いた営業利益を870億円とした場合、4Qは144億円だったことになります。従前の説明では194億円としていましたので、50億円程度下振れたことになります。下振れの要因のひとつはHDD関連で、3Qの調整後の販売回復が想定していたよりも大きくなかったことから、平準化生産で積まれていた在庫調整のため、生産が戻りきらなかったことがありました。同様に、ボールベアリングの外販においても、データセンター向け関連、いわゆるファンモーターのところで非常に厳しい状態が続きました。
在庫については、3月末に適正水準に戻すべく、ほぼすべての製品においてかなり大きな調整を行ったことから、それによる稼働減が大きく影響しました。
お客様の状況を含めて、全体としても調整局面が少し長引いていることから、この1Qについてもやや弱いスタートとなっています。今後、アクセルを踏むタイミングについてはしっかり検討していかなければならないと考えています。
アナログ半導体においては、グローバルニッチトップということを申し上げています。ニッチマーケットであれば、市場参加者が少ないか、あったとしてもアロケーションが回りづらい領域となりますので、そういった事業をしっかり拾って進めていくことにより、今後も成長性と収益性を同時に確保していくことができると考えています。
スマートフォンの販売動向は、基本的には分からないということでありますが、現時点では生産・販売ともに前年並を想定しています。また、価格プレッシャーは非常に強まっていますが、競合の数が多いわけではないため、しっかりと物を作り、着実に高品質な製品をご提供していけば、十分収益は確保できていくと思っています。
マーケットシェアについてはコメントできませんが、当社として大きな懸念があるという認識はありません。
はい。さまざまな努力が形になる局面だと思っています。
IGBTや医療等です。また、中国向けスマホについても一部受注が回復してきています。
2Qでお示ししたBBレシオは数量ベースであり、その際の落ち込みはスマートフォンが大きな要因となりました。スマートフォンなどのモバイル機器については、リチウムイオン保護ICのマーケットシェアが高いため、数量ベースのBBレシオとしては感応度が高く見える状況です。
継続性については、スマートフォンが本当に売れるかはわかりませんが、ある程度調整局面が長引けば、新しい機種に買い替えるというような需要が生まれる可能性はあると思っていますし、そういう時期がいつ来るのかということだと認識しています。
M&Aの方針は変更なく、コネクタを含む8本槍製品と親和性の高い事業を基本的にはターゲットとして、継続してしっかりと機会を探していきたいと思っています。
売り手側のタイミング・お考えによるところが大きいですが、2023年3月期は、4件のM&Aを成立することができました。当社では、同程度の数を毎年実施できる体制を作りつつある状況です。
調整額にはある程度のM&A費用を織り込んでいますが、具体的なターゲットと紐付いているわけではありません。

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