決算サマリー

更新日: 2021年8月5日

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2022年3月期第1四半期(2021年4月1日~2021年6月30日)の概況

2022年3月期第1四半期のわが国の経済は、新型コロナウイルス感染再拡大により国内消費の低迷は続いたものの、世界的な半導体不足や原材料価格高騰の影響のある中、欧米や中国向けの輸出の回復を背景に緩やかに回復しました。米国経済は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の進捗に伴って経済活動が再開し、サービス消費を中心に経済環境は改善傾向にあります。欧州経済は、ワクチン接種の急速な進捗や感染拡大のピークアウトに伴う活動制限緩和を受け、消費は回復局面となり、また世界景気の回復を背景に製造業を中心とした輸出も改善傾向にあります。中国経済においては、新型コロナウイルス感染症の影響により停滞していた需要の反動や景気対策により内需は緩やかに回復し、輸出においても世界景気の回復を受けて拡大基調が持続しています。東南アジアにおいては、新型コロナウイルスの感染抑え込みのための経済活動制限の影響やワクチン供給不足により、先行きは依然として不透明な状況となっています。
当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してきました。
この結果、売上高は2,483億500万円と前年同期比608億4,200万円(32.5%)の増収となりました。営業利益は196億2,800万円と前年同期比162億1,900万円(475.7%)の増益、税引前四半期利益は196億300万円と前年同期比162億8,400万円(490.6%)の増益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は146億5,900万円と前年同期比124億4,300万円(561.6%)の増益となりました。
なお、2021年3月期末において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2021年3月期第1四半期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させています。

2022年3月期第1四半期(2021年4月1日~2021年6月30日)のセグメント別業績

2022年3月期第1四半期より、一部事業について報告セグメントの区分を変更しており、2021年3月期第1四半期のセグメント情報は、会社組織変更後の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しています。

機械加工品事業

機械加工品事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品です。
主力製品であるボールベアリングは、自動車向けにおいて需要が堅調に推移したことにより売上高は増加しました。ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要減により売上高は減少しました。
この結果、2022年3月期第1四半期の売上高は440億9,000万円と前年同期比85億8,300万円(24.2%)の増収となり、営業利益は109億1,800万円と前年同期比37億6,400万円(52.6%)の増益となりました。

電子機器事業

電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品です。
液晶用バックライトのスマートフォンにおける採用モデルの減少に伴う需要減はありましたが、車載モーターの需要増により、売上高は増加となりました。
この結果、2022年3月期第1四半期の売上高は904億3,500万円と前年同期比136億7,800万円(17.8%)の増収となり、営業利益は78億8,600万円と前年同期比55億6,400万円(239.6%)の増益となりました。

ミツミ事業

ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、電源部品及びスマート製品が主な製品です。
半導体デバイス、カメラ用アクチュエータは堅調に推移し、また世界的な外出抑制によるゲーム機器等の需要増を受けて機構部品の販売が好調に推移したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2022年3月期第1四半期の売上高は767億5,300万円と前年同期比206億8,600万円(36.9%)の増収となり、営業利益は50億8,500万円と前年同期比51億5,900万円の改善となりました。

ユーシン事業

ユーシン事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品が主な製品です。
自動車部品は自動車市場の回復により需要が堅調に推移し、産業機器用部品も農機、建機向けで需要が好調に推移したことにより、売上高は増加しました。
この結果、2022年3月期第1四半期の売上高は368億6,900万円と前年同期比178億500万円(93.4%)の増収となり、営業損失は8,300万円と前年同期比27億3,300万円の改善となりました。

その他事業

その他の事業は、自社製機械が主な製品です。
2022年3月期第1四半期の売上高は1億5,800万円と前年同期比9,000万円(131.1%)の増収、営業損失は5億4,900万円と前年同期比1億2,200万円の悪化となりました。

上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等36億2,900万円を調整額として表示しています。前年同期の調整額は27億5,000万円でした。

2022年3月期第1四半期(2021年4月1日~2021年6月30日)の財政状態に関する分析

資産、負債及び純資産の状況

2022年3月期第1四半期末における総資産は1兆54億8,600万円となり、前期に比べ287億1,500万円の増加となりました。その主な要因は、棚卸資産、その他の流動資産、有形固定資産、営業債権及びその他の債権の増減等です。
負債は5,509億500万円となり、前期末に比べ281億3,200万円の増加となりました。その主な要因は、営業債務及びその他の債務、社債及び借入金の増加です。
なお、資本は4,545億8,100万円となり、親会社所有者帰属持分比率は44.9%と前期末比1.3ポイント減少しました。

キャッシュ・フローの状況

2022年3月期第1四半期末における現金及び現金同等物の残高は1,592億8,200万円となり、前期末に比べ61億9,700万円減少しました。
各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、123億1,700万円の収入(前年同期は35億3,700万円の収入)となりました。
これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債権及びその他の債権、棚卸資産、営業債務及びその他の債務の増減等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、107億3,100万円の支出(前年同期は341億800万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出、有価証券の売却及び償還による収入等によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、78億4,700万円の支出(前年同期は359億6,200万円の収入)となりました。これは、主に短期借入金の増減、配当金の支払等によるものです。

2021年8月4日に発表しました「2022年3月期第1四半期(2021年4月1日~2021年6月30日)決算短信」に掲載した情報を基に作成しています。

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