ミネベアミツミグループ行動規範

更新日: 2024年11月6日

Ⅱ. 行動規範

1.労働

ミネベアミツミグループは、従業員の人権を尊重し、尊厳をもって扱い、労働に関して以下の基準を遵守します。

(1) 雇用の自主性
ミネベアミツミグループは強制労働・債務労働・奴隷労働・非自主的且つ非人間的囚人労働を行いません。ミネベアミツミグループの従業員は、関係法令、関係規則、および契約上の合意に基づき、適正な通知をもって、自由に離職することができます。また、雇用の条件として、従業員は、公的に発行された身分証明書、パスポート、労働許可証の引渡しを義務付けられることはありません。
(2) 児童労働の禁止
ミネベアミツミグループは製造の全ての段階において児童労働は行いません。ここで言う「児童」とは、15歳未満(または当該地域の法令で規定される就労可能年齢が14歳であればそれ未満)の者、もしくは当該地域での義務教育終了年齢未満の者、就労許可年齢未満の者の内、高い年齢未満の者のことであります。ミネベアミツミグループは関係法令に準拠した合法的な職場実習プログラムに協力します。ミネベアミツミグループは、18歳未満の従業員に対しては、危険作業をさせません。また、教育上の必要性を考慮し、夜間の労働を制限することがあります。
(3) 差別の禁止
ミネベアミツミグループは職場における嫌がらせや差別を行いません。昇進、報酬、研修受講など求人・雇用面で、人種、肌の色、年齢、性別(性的指向を含む)、民族性、障害、宗教、政治的志向、労働組合への加入、配偶者の有無などの要素によって、応募者や従業員を差別しません。また、応募者や従業員の健康診断結果や妊娠検査結果を差別的な目的に使用しません。
(4) 非人道的な扱いの禁止
ミネベアミツミグループは、従業員に対する性的嫌がらせ・虐待(セクシュアルハラスメント)、身体的懲罰、精神的・身体的強要、暴言による虐待などの過酷で非人道的な扱いはしません。
(5) 最低賃金
ミネベアミツミグループは最低賃金、超過勤務、法定給付を含む全ての関係法令を遵守し、従業員に給与を支給します。また、懲戒的な給与控除については関係法令に準拠します。給与の支払い基準は適時従業員に通知します。
(6) 労働時間
ミネベアミツミグループは法定労働時間を遵守します。また、従業員に対し、週に最低1日の休暇を付与します。
(7) 結社の自由
ミネベアミツミグループは、従業員が関係法令に従って自由に結社する権利、労働組合に加入する権利、抗議行動や労働評議会に加わる権利を尊重します。また、ミネベアミツミグループの従業員は報復、脅迫、嫌がらせの恐れを感じることなく、労働条件について、経営陣と対話することを保証します。

2.安全衛生

ミネベアミツミグループは、製品・サービスの質、製造の一貫性、およびに従業員のモラルの向上は、安全で健康的な職場環境により実現するものと認識し、安全衛生に関して以下の基準を遵守します。

(1) 機械装置の安全対策
ミネベアミツミグループは機械装置類について、安全装置、インターロック、および防護壁等の安全対策を取ると共に、適切なメンテナンスを行います。
(2) 衛生
ミネベアミツミグループは、従業員が業務において、直接、生物や化学物質に接する場合は、安全衛生上適切な管理を行っております。また、適切な保護具を提供します。
(3) 安全
ミネベアミツミグループは、技術的手法・管理的手法により、職場の安全対策を講じ管理します。また、従業員に適切な保護具を提供します。
(4) 緊急災害時対応
ミネベアミツミグループは、緊急事態に際しては、状況を確認し、適切な復旧計画と手順によって、その影響を最小限に抑えます。
(5) 労働災害・業務上疾病
ミネベアミツミグループは、労働災害や業務上疾病について、状況を把握し報告を行う手順・システムに準拠して、下記の事項を含む適切な対応を行います。
a) 従業員による通報の促進
b) 災害・疾病の分類と記録
c) 必要に応じた治療の提供
d) 災害・疾病の調査と原因の排除に向けた是正策の実行
e) 従業員の職場復帰の促進
(6) 身体的負荷がかかる作業
ミネベアミツミグループは、従業員に身体的負荷のかかる作業(手動による運搬作業などの重労働、長時間にわたる立ち仕事、組み立てなどの反復作業)について、その状況を把握し、適切に管理します。また、当該従業員に作業上、適切な道具を提供します。
(7) 寮および食堂
ミネベアミツミグループは、従業員のトイレ、飲料水、食事および食品貯蔵庫を清潔に保ちます。また、従業員の寮は清潔、安全に保つと共に、非常口、適切な空調を設備し、且つ適切なプライベートスペースを確保します。

3.環境保全

ミネベアミツミグループは、国際的に通用する製品の製造には環境への十分な配慮が不可欠であると認識し、製造過程において生じる自然環境への悪影響を最小限に抑え、人体の安全と健康を確保します。また同時に、ミネベアミツミグループは環境に関する以下の基準を遵守します。

(1) 製品に含有する物質の規制
ミネベアミツミグループは、リサイクル・廃棄に関する法令や表示規制を含め、製品の含有物に関する法規制と禁止条項を遵守します。
(2) 化学物質並びに環境汚染物質
ミネベアミツミグループは、環境を汚染する可能性がある化学物質等については、適切な取り扱い・移動・保管・再利用・廃棄を行います。
(3) 排水・廃棄物
ミネベアミツミグループは、製造工程や排水処理工程において発生する汚水や廃棄物について、放流・廃棄処理の前に適切な処理を行い、廃棄物データを追跡します。
(4) 大気汚染
ミネベアミツミグループは業務上発生する揮発性有機化合物(VOC)、エアゾール、腐食剤、粒子状物質、オゾン層破壊物質や燃焼により生じる副産物を特定し、適切に管理します。
(5) 環境に関する認可および報告
ミネベアミツミグループは環境に関する法令を遵守し、当該法令に定められる環境に関する必要な認可の取得、登録、またその内容の維持更新および必要な報告を行います。
(6) 汚染防止策・省資源化
ミネベアミツミグループは、水・エネルギー使用量の削減、製造工程・メンテナンス・設備の改善、および原材料の代替・リサイクル・再利用等により、汚染を防止するとともに省資源化を計ります。
(7) エネルギー消費および温室効果ガスの排出
ミネベアミツミグループは、全社規模の温室効果ガス削減目標を設定し、報告します。エネルギー消費ならびにすべてのスコープ1、2およびスコープ3の重要なカテゴリーである温室効果ガス排出量を追跡し、公表し、エネルギー効率を改善し、エネルギー消費および温室効果ガスの排出を最小限に抑える方法を追求します。

4.倫理的経営

企業の社会的責任を果たし、企業価値を高めるために、ミネベアミツミグループは高潔な倫理観を持つとともに、以下の基準を遵守します。

(1) 汚職、恐喝、横領の禁止
ミネベアミツミグループは、高潔な倫理観を維持し、ビジネス上の相互関係において汚職、恐喝、横領を行いません。これに違反した場合は解雇並びに法的処置の対象となります。
(2) 情報開示
ミネベアミツミグループは、自社の事業活動、組織運営、財務状況、および業績についての情報を、関係法令ならびに慣例に従い適切に開示します。
(3) 贈収賄の禁止
ミネベアミツミグループは賄賂等を目的とした贈答・接待の供与や受領はしません。
(4) 公正な取引、広告、競争
ミネベアミツミグループは、公正なお取引、公正な広告、ならびに公正な競争を行います。また、顧客情報は適切に管理します。
(5) 地域貢献
ミネベアミツミグループは、社会と経済の発展の一助となるよう、地域貢献活動を推進します。特に、国際企業であるミネベアミツミグループは、事業を行っている国において、その国の法令を遵守するだけではなく、その国の歴史、文化、および慣習を尊重し、その社会の発展に寄与します。
(6) 知的財産権の保護
ミネベアミツミグループは、知的財産権を尊重します。他者の知的財産権はこれを侵害することが無いよう適切な管理を実施します。また、自社あるいは他者の技術やノウハウの移転や取扱いは、その権利が保護されるように行います。
(7) 公正な株式の取引
ミネベアミツミグループは、法令および社内規程に準拠し、業務上知り得たインサイダー情報を不正に使用、漏洩しません。
(8) 輸出入
ミネベアミツミグループは、製品・資材の輸出入や海外への技術提供を行う際に、当該国の法律等のみならず、国際的な取り決めや合意を尊重し、それらに基づいて定められた関連法令を遵守し、適正に手続きを行います。また、そのための管理システムを構築します。
(9) 反社会的勢力への対応
ミネベアミツミグループは、社会秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力とは、一切の関係を持たないとともに、不当な要求に対しても妥協せず、警察や弁護士等の外部専門機関と連携し、毅然とした態度で対処します。

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